料理を行っていくなかで、臭いや煙が発生します。キッチンを換気するため、レンジフードがコンロ上部に設置されます。料理するたびレンジフードが汚れていくため、普段から掃除しなければなりません。汚れたままにしておくと、劣化の原因になることも。
なかには、レンジフードをどのように掃除すれば良いのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?この記事では、キッチンを清潔に保ちたい方に向けて、レンジフードを掃除する方法について解説していきます。
レンジフード掃除の準備と必要な道具

レンジフードの掃除を始める前に、必要な道具を整えましょう。キッチンの衛生状態を維持・向上させるためには、道具選びも重要です。まずはレンジフードの掃除に使う道具に加え、作業を進めていく際の注意点を取り上げます。
必要な洗剤と道具の紹介
レンジフードの掃除に使う主な道具は、以下の通り。
- 脱脂洗剤
- 重曹
- スプレーボトル
- 柔らかいスポンジ
- ブラシ
- マイクロファイバークロス
油汚れに特化した脱脂洗剤があると、頑固な汚れを落としやすいです。軽い油汚れの場合、台所用中性洗剤で落とすのに適しています。重曹もレンジフードの掃除に用いられる場合があります。
スプレーボトルがあると、脱脂洗剤をムラなく塗布できるので便利です。キッチン以外の場所を掃除する際、スプレーボトルを活用している方も多いのではないでしょうか?
柔らかいスポンジがあると、レンジフードを傷つけずに済みます。ブラシがあれば、細かい隙間に溜まった汚れを落とせます。マイクロファイバークロスもレンジフードを掃除するのに役立つ道具です。
安全に作業するための注意点
レンジフードを掃除する際、一体どのような点に注意すれば良いか疑問に感じている方も多いのでは?以下の点を押さえた上で、作業を進めていくことが大切です。
- 電源を切ってから掃除する
- ゴム手袋を付ける
- 洗剤の成分をチェックする
- 火傷に注意する
レンジフードの電源を切ってから掃除してください。誤ってレンジフードのスイッチを入れてしまう場合もあるかもしれません。事故を防ぐためにも、スイッチがついていないか確認することが重要です。
ゴム手袋を付け、手を守りましょう。レンジフードのパーツは金属製のため、素手で掃除すると、ケガをする可能性が。洗剤による手荒れを防ぐことも、ゴム手袋を付ける理由です。
使用する洗剤の成分から呼吸器を守るため、マスクをつけることをおすすめします。窓を開け、換気することも洗剤の成分から身を守る方法。
調理直後は整流板が熱くなっている場合もあるので、火傷に注意しましょう。時間を空け、冷めるのを待ってから取り掛かってください。
レンジフード掃除の手順

レンジフードを掃除する際、手順を押さえる必要があります。ここでは、掃除の手順について触れていきます。
フィルターの取り外し方と掃除方法
まず、レンジフードの電源を切りましょう。フィルターのロックを外したら、慎重に取り出してください。フィルターには、油汚れがついているため、取り扱いには注意が必要です。フィルターの取っ手を掴み、上にずらすと取り出せます。洗剤を使って、フィルターを綺麗にします。洗剤を加えた温水にフィルターをしばらく放置することが、汚れを綺麗に落とすポイント。
汚れを落としやすくしたら、柔らかいスポンジで軽く擦り、汚れを落としていきます。水でよく洗った後、乾燥させます。乾燥したのを確認したら、フィルターを再び取り付けましょう。
ファンや内部の掃除方法
レンジフードのファンや内部の掃除は、特に油汚れがたまりやすいです。まず、ファンを取り外します。取り外し方は機種によって異なるため、取扱説明書を確認してください。
ファンを取り外したら、洗剤で洗っていきます。汚れが頑固な場合、少しお湯に浸けてから洗うことをおすすめします。
レンジフード内部に油汚れがこびりついている場合、柔らかい布に洗剤をつけて拭き取るのがポイント。隅や奥の方までチェックしてください。レンジフードのファンや内部を定期的に掃除することが、キッチンを清潔に保つコツです。
外部の拭き掃除方法
レンジフードの外部の拭き掃除を行う理由は、レンジフードの美観を保つため。中性洗剤を柔らかい布に少量つけ、レンジフードの表面を優しく拭きましょう。傷つけないためにも、強く擦らないようにすることが大切です。
特に、金属製の部分は汚れが目立ちやすいため、こまめに拭いてください。拭き掃除の後、別の布で中性洗剤を拭き取り、乾燥させます。
重曹を使った掃除方法とその効果

重曹はキッチンのレンジフードを掃除する際に役立ちます。油汚れを分解する力に優れているだけではなく、悪臭の原因も取り除きます。人によっては、キッチン以外の掃除で重曹を使っている方もいるのではないでしょうか?ここでは、重曹を使ったキッチンのレンジフードを掃除する方法について解説します。
重曹スプレーの作り方
まず、小さめのスプレーボトルに水を約500ml入れます。次に、重曹を大さじ2〜3杯加えます。ゆっくりと混ぜた後、スプレーボトルの口を閉め、均一な液体になるまで振りましょう。振る前に水と重曹をしっかり混ぜることがポイントです。
次にレンジフードの汚れた部分に重曹スプレーを吹きかけ、マイクロファイバークロスで優しく拭いていきます。拭いても汚れが落ちない場合、重曹スプレーを吹きかけた柔らかいスポンジを塗りつけた後、上からラップを貼って浸け置きしてください。乾いたマイクロファイバークロスで乾拭きすれば、重曹を使った掃除は完了です。
重曹で効果的に汚れを落とす秘訣
重曹でキッチンのレンジフードについた汚れを効果的に落とす場合、ペーストを作ることがポイント。水と重曹を適切な比率で混ぜ合わせた後、汚れが気になる箇所に塗布してください。基本的な比率は重曹3に対して水1です。10分以上放置し、汚れを落としやすくする必要があります。柔らかいスポンジやブラシで優しく擦り、汚れを落としていきます。最後に乾いたマイクロファイバークロスで乾拭きすれば、掃除は完了です。
レンジフードの掃除頻度と日常ケアのポイント

レンジフードを掃除する頻度は、その使用状況によって変わってきます。一般的には、1ヶ月に1回の頻度。油を多く使う料理を頻繁に行う場合、こまめに掃除することが大切です。ここでは、レンジフードを掃除する頻度に加え、日常的なメンテナンス方法を紹介します。
定期的な掃除の重要性
定期的な掃除はレンジフードの吸引力を低下させないためにも重要。掃除の頻度が極端に少ないと、レンジフードの内部やフィルターが劣化していきます。臭いや火事のリスクが上がる点に注意しなければなりません。1ヶ月に1回の頻度で、レンジフードを掃除し、キッチンの衛生状態を維持・向上させましょう。
日常的なメンテナンス方法
調理を終えた後、レンジフードの表面を柔らかい布で軽く拭き、油煙が固まるのを防ぎます。1ヶ月に1回の頻度でフィルターを洗い、目詰まりを対策してください。重曹を活用することで、効率よくメンテナンスを行えます。普段からメンテナンスすることにより、レンジフードが故障・劣化しているかどうか把握することが可能。リフォームについて検討する機会を作ることができます。
掃除を怠った場合のリスクと症状

掃除を怠ることで、どのようなリスクが発生するか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?掃除の頻度が少ないと、さまざまなリスクが伴います。ここでは、掃除を行った場合のリスクと症状を取り上げます。
異臭や吸引力の低下
レンジフードの掃除が不十分だと、異臭・吸引力の低下が発生します。油汚れが溜まっていくと、換気の効果が薄れ、調理中に煙や臭いが気になりやすくなります。取扱説明書に従い、フィルターの状態をチェックしてください。なかには、煙や臭いで調理に集中できないなどの悩みを感じているかもしれません。
電気代の増加
レンジフードのフィルターや内部に汚れが溜まると、モーターに余分な負担をかけます。結果、電気代が増加します。換気効率が悪化することで、多くのエネルギーを消費することが電気代が増加する理由です。電気代を節約するためにも、レンジフードの掃除を定期的に行い、性能を最大限引き出しましょう。
リフォームが必要な状態とそのタイミング

レンジフードが正常に機能しているかどうかは、汚れだけでは判断できません。内部のモーターやファンなども細かくチェックし、リフォームが必要かどうか判断します。ここでは、リフォームが必要な状態とそのタイミングについて掘り下げます。
劣化や老朽化の判断基準
レンジフードの劣化や老朽化を判断するための基準は、以下の通り。
- 塗装が剥がれている
- レンジフードの表面にサビが発生している
- フィルターの目詰まりが目立つ
- 異常音
- 異常な振動
見た目だけではなく、換気の効率が低下しているかを踏まえ、キッチンのリフォームを行うかどうか判断します。異常音・振動が発生しているかも、レンジフードの劣化や老朽化しているか見極めるポイントです。専門業者の点検を受け、リフォームが必要なタイミングかどうか把握する必要があります。
リフォームのメリット
リフォームのメリットは多岐にわたります。主なメリットとして、以下のものが挙げられます。
- 換気性能の向上
- 換気性能の向上に伴う電気代の節約
- キッチンの雰囲気が明るくなる
レンジフードの換気性能が向上するのに伴い、電気代の節約に繋がる点がキッチンをリフォームするメリット。キッチンの雰囲気を大幅に変えられます。
プロのクリーニングサービスを利用するメリット

キッチンのレンジフードについた汚れがどうしても落ちない場合、プロのクリーニングサービスを利用することも選択肢の一つ。専門知識と技術を持つスタッフが対応するため、通常の掃除では取り切れない汚れを落とせる場合があります。掃除の時間を確保できない悩みを解消できる点も、利用するメリットです。
最後に、プロのクリーニングサービスを利用する場合にかかる費用に加え、選ぶ際のポイントを取り上げます。
プロに依頼する場合の費用と手順
プロのクリーニングサービスでレンジフードを綺麗にする場合、約1万5千~3万円の費用が発生します。人によって、費用が変わってきます。費用にかかわる主なポイントは、以下の通り。
- クリーニングの範囲
- レンジフードの状態
- オプションの有無
- どの地域からの依頼なのか
汚れがひどい場合、費用が高くなる可能性がある点に注意してください。クリーニングの範囲が広ければ広い程、費用が高額になります。オプションの有無も費用に関わるポイント。オプションの内容だけではなく、数に応じて費用が変わってきます。クリーニングの費用には、地域差も発生します。
なかには、依頼する際の手順について疑問を感じているのではないでしょうか?以下の手順で依頼を進めていきます。
- 見積りをWebサイトまたは電話で依頼する
- 見積りの内容に納得した場合は契約する
- スタッフがレンジフードなどを掃除する
- 掃除の内容・注意点に関する説明を作業後に受ける
まずは見積りを受けるところから始まります。依頼する方法は、Webサイトまたは電話です。なかには、無料で訪問見積りを行うプロのクリーニングサービスも存在します。見積りの内容に納得した場合、契約を結びます。
予約した日時に、スタッフがレンジフードなどを掃除。作業が終了した後、どのような掃除を行ったかだけではなく、レンジフードを掃除する際の注意点に関する説明を受けられます。
口コミと体験談
口コミと体験談はプロのクリーニングサービスを選ぶ指標の一つです。実際の利用者が満足しているかなどを細かくチェックし、信頼できる一社を見つけることが大事。近くにプロのクリーニングサービスを利用した方がいる場合、話を一度聞いてみることをおすすめします。
まとめ

キッチンのレンジフードは、普段から掃除する必要があります。メンテナンスを適切に行っているかどうかにより、寿命が変わってきます。また、調理中における臭いなどの不快感を対策することも、レンジフードをメンテナンスする理由です。
キッチンは日常生活において、利用する頻度が多い場所。気持ちよく調理などを行うためには、キッチンの衛生状態を維持・向上することが大切です。異常音などの不具合がある場合、レンジフードの点検・修理も検討しなければなりません。
「リフォーる」は水まわりのリフォームを専門に行っている会社です。レンジフードなどに関する悩みがある場合、弊社まで一度お問い合わせください。できる限り柔軟に対応させて頂きます。

