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押入れリフォームで収納力をアップ!クローゼット化の費用・ポイントを深堀り!

押入れをクローゼットにリフォームすることで、従来の収納の使いにくさを改善し、大幅に使いやすい収納スペースを得ることができます。本記事では、押入れとクローゼットの違いから、リフォームにかかる費用や具体的な工事内容、注意点まで詳しく解説します。

収納にお悩みの方や、和室の押入れをより有効に活用したい方に向けて、メリット・デメリットを踏まえたリフォームのヒントをお伝えします。

押入れとクローゼットの違いを知ろう

押入れとクローゼットは大きさや構造、収納目的が異なります。和室ならではの押入れを有効活用するために、まずは両者の特徴を押さえておきましょう。

押入れとクローゼットは、その利用目的や構造に明確な違いがあります。押入れは和室の布団収納に適した作りが多く、一般的には間口が165~180cmほど、高さおよそ160~175cm、奥行き80~90cm前後とややゆとりのある設計です。一方クローゼットは洋服を掛けるハンガーパイプが標準的に備わっており、衣類や小物を整理しやすい造りになっています。

クローゼット化されているスペースでは扉や内装材も洋室向けが多く、部屋全体の印象を変える効果があります。押入れは中段があるため大きい荷物をまとめて収納しやすい一方、奥行きや高さがありすぎることで、逆に取り出しにくい欠点も生じやすいです。リフォームの際は、使う用途やデザイン性をじっくり検討するとよいでしょう。

押入れをリフォームするメリット・デメリット

押入れをクローゼットへリフォームすると収納力や利便性が上がる一方、和室のイメージを変えてしまう可能性もあります。事前にメリットとデメリットを把握しましょう。

押入れからクローゼットへのリフォームは、和室特有の仕切りや中段を撤去することで自由度の高い収納スペースを確保するのが大きな特徴です。ハンガーパイプの増設や棚の取り付けによって、衣類や小物をすっきりと整理できます。部屋全体の使い勝手が向上するメリットがある反面、和室ならではの風情や落ち着いた雰囲気を変えてしまう懸念も忘れてはいけません。

実際に工事をしてみると、ふすまを洋室仕様の扉に交換するだけでも、印象がガラリと変わり生活スタイルも変化するケースが多いです。とはいえ、収納の効率化や見栄えの向上によるメリットは大きく、さまざまなリフォームプランが注目を集めています。次に具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット:格段に上がる収納力と利便性

押入れはもともと奥行きが十分にあるため、その空間を活かしてハンガーパイプや可動式の棚を設置することで、一気に収納力と利便性を高められます。特に衣類収納においては、掛けるスペースが増やせるだけでなく、引き出しやラックを組み合わせれば小物もまとめやすくなります。結果として、部屋の整理にかかる時間が減り、生活動線も改善されるでしょう。

デメリット:和室の雰囲気が変わる可能性

押入れをクローゼットに変更すると、ふすまや畳との調和が薄れ、和室本来の趣が損なわれるケースがあります。洋室化が進むと、部屋全体のテイストを統一するために他の箇所のリフォームも検討する必要が出てくるかもしれません。和の雰囲気をできるだけ残したい場合は、扉のデザインや壁紙などで和洋折衷の工夫をすることが大切です。

押入れリフォームの主な方法と工事内容

押入れをクローゼットにリフォームするには、簡易的な改修から本格的な工事までさまざまな方法があります。目的や予算に応じて適した方法を選びましょう。

押入れからクローゼットへのリフォームと言っても、一口に方法は限定されません。既存の中段を取り払ってハンガーパイプを設置するだけなら1日ほどで手軽に行えますし、ウォークインクローゼットにする場合は部屋の一部を拡張する大規模工事を必要とします。ここでは、代表的なリフォーム方法と工事のポイントを見ていきます。

自分でプチDIYをしたい人もいますが、床の補強や壁の断熱材の追加などが必要になると専門的な施工が欠かせません。特に大掛かりなリフォームでは解体費用や素材費、作業日数などに応じて費用が変動します。あらかじめ見積もりを取り、プロと相談しながら無理のないプランを立てることが重要です。

簡易クローゼットへのリフォーム

比較的安価な方法として、中段や仕切りを撤去してハンガーパイプと棚を設置する手軽なリフォームが挙げられます。解体や大がかりな補強工事を必要としないため、数万円から10万円前後の予算で済むケースが多いです。短い施工期間で部屋に与える影響も少なく、初心者にも取り組みやすい点がメリットです。

本格的なクローゼット設置ワザ

扉を洋室向けの引き戸や開き戸に交換し、内装材や壁紙を総合的に変更して外観を一新する方法です。通常の押入れよりも機能性を格段に高められ、予算は8万円から25万円程度になることが多いですが、素材や工法次第ではさらに広範な価格帯になることもあります。仕上がりの満足度を高めるために、ハンガーパイプの位置や棚のレイアウトを事前に念入りに打ち合わせしておきましょう。

ウォークインクローゼット化で大容量収納

押入れの場所だけでなく、部屋全体を部分的に利用して大きなウォークインクローゼットを作る方法もあります。衣類だけでなく大型の荷物までまとめて収納できるため、家全体の収納効率を飛躍的に向上させられます。ただし工事も大掛かりになるため、30万円から50万円程度の予算を見込む必要があり、床の補強や結露対策もしっかり行うことが重要です。

押入れリフォームの費用相場と予算を抑える工夫

押入れリフォームの費用は工事内容や使う素材によって変わります。コストを抑えつつ目標のクローゼットを実現するコツを知っておきましょう。

リフォームにかかる費用は、解体と撤去の手間、扉や壁材などの素材費、施工にかかる人件費などで構成されます。簡易的なクローゼット化なら5~20万円程度、本格的なクローゼット設置や扉交換を含む場合は25万円前後、ウォークインクローゼット化など大掛かりな工事では30万円以上かかるケースも珍しくありません。見た目とのバランスや使い勝手を踏まえ、どこに予算をかけるか計画的に検討しましょう。

また、DIYや部分的な施工によってコストを抑える方法もあります。特にパイプハンガーや可動棚など、素材を安価に入手して自分で取り付けることも可能です。とはいえ中段を撤去したり、床の補強や断熱工事が必要な場合は専門家の知識が欠かせませんので、過度な自己施工は慎重に判断すると良いでしょう。

扉やふすまの交換費用の目安

ふすまを戸棚扉や洋風のドアに変更する場合、素材やデザインによって費用は大きく変わります。シンプルな板戸なら数万円から、デザイン性の高い扉や引き戸にする場合は10万円以上かかることも珍しくありません。工事の範囲を絞りつつ、部屋のイメージを考慮して選ぶと失敗を減らせます。

仕切り棚・パイプハンガー導入のコスト

押入れ内に仕切り棚やパイプハンガーを取り付けると、収納力が飛躍的に向上しますが、その分コストも追加されます。工務店やリフォーム会社に依頼すると数万円は上乗せになりがちですが、部材を自分で購入してDIYすれば費用を削減できます。ただし、耐久性や安全面を考慮し、重量物を収納するならプロの施工を検討することをおすすめします。

押入れをリフォームする際の注意点

洋服や収納物を安心して保管するために、押入れからクローゼットへの改修では事前のチェックや対策が欠かせません。安全面と快適性を確保しましょう。

押入れを洋室風に変える際に見落としやすいのが、床の耐荷重や湿気対策です。押入れは布団や座布団など軽量で大きな荷物を重ねる設計が多いため、大量の衣類や収納ケースを置くと加重が集中するケースがあります。さらに和室特有の湿気を考慮しないと、カビや結露で衣類にダメージを与える心配もあるため、工事前の対策が重要です。

また、賃貸物件の場合にはオーナーの承諾を得たうえでリフォームを行う必要があります。簡易的なリフォームであっても原状回復義務に触れる可能性があるので注意が必要です。安全性はもちろん、快適さや維持管理も踏まえた総合的な視点で工事の方法を検討すると安心です。

床の補強・耐荷重チェックは必須

押入れに大量の衣類や収納ボックスを入れる場合、想定以上の負荷がかかることがあります。床板や下地が弱いとたわみやきしみが発生し、最悪の場合は床が抜ける恐れも否定できません。事前に専門家にチェックしてもらい、必要に応じて補強工事を行うことが重要です。

結露・カビ対策と断熱材の重要性

押入れは湿気がこもりやすく、リフォームで密閉度が上がるとカビのリスクが高まります。結露を抑えるためには、適切な換気方法や断熱材の導入が欠かせません。壁や床との隙間を設け、空気が循環する工夫をすることで、大切な衣類や荷物をカビから守ることができます。

賃貸物件でのリフォームの可否

賃貸物件の場合、押入れを大幅に改装するにはオーナーの事前承諾が必要です。ふすまの交換や簡易的な棚の取り付け程度なら許可されることもありますが、管理規約をしっかりとチェックしておきましょう。原状回復の義務を踏まえて無理のない範囲でリフォームプランを検討することが重要です。

押入れリフォームに関するよくある質問

押入れリフォームを検討中の方から寄せられる疑問点をまとめました。和室の雰囲気やマンションでの施工、より多目的なリフォームなど、参考にしてください。

押入れをクローゼットへと変えることを考える際、部屋のイメージやマンションなど集合住宅での制約、この機会に他の用途に転用するアイデアなど、さまざまな疑問や悩みが出てきます。ここでは代表的な質問とその回答を取り上げ、納得しながらリフォーム計画を進めるためのヒントをお伝えします。

和室の魅力をなるべく保ちつつ洋室化を図りたい方や、マンションリフォームの可否、さらにはワークスペースや子ども部屋として有効活用したい方のために、必要となるチェックポイントや具体的なプラン例を押さえておきましょう。

和室のイメージを残しつつ洋室化するには?

押入れをクローゼットにしても、建具や壁紙を和風テイストにすることで、和洋折衷の部屋づくりが可能です。たとえば、木目調の引き戸や襖紙と似た雰囲気のクロスを取り入れれば、伝統的なイメージを大きく損なわずに洋服収納の利便性を享受できます。和の要素をうまく残すことで、独自の味わいのある空間に仕上がるでしょう。

マンションでも押入れリフォームは可能?

マンションの場合、管理組合や規約の定めにより自由度が制限されることがあります。ただし躯体や共用部分に影響を及ぼさない範囲であれば、押入れリフォームを認めている物件も少なくありません。あらかじめ管理規約を確認し、必要に応じて管理組合に相談しておけば、トラブルなく施工できる可能性が高まります。

押入れをワークスペースや子ども部屋にするアイデア

収納以外の用途として、押入れをデスクスペースにしたり、子どもが遊ぶ小さな部屋にしたりする活用アイデアも人気です。棚板やコンセントの追加など、小規模なリフォームで機能性を大きく高めることができます。家族のライフスタイルに合わせた使い方を取り入れれば、限られた空間を有効活用できるでしょう。

まとめ・リフォームで快適な収納を手に入れよう

押入れからクローゼットへのリフォームは、収納力アップや部屋の印象を変えるだけでなく、暮らしの質を向上させる有効な方法です。ぜひ検討してみましょう。

押入れをクローゼットにすることで、日々の衣類管理が格段に楽になり、部屋全体がすっきりとした印象になります。さらに、ウォークインクローゼットへの拡張や和洋折衷のデザイン選びなど、個人のライフスタイルや好みに合わせたプランが可能です。費用や工事期間に差はあるものの、計画的に進めれば、理想の収納スペースを手に入れられるはずです。

結露やカビ対策、床の補強などの注意点をしっかりと押さえ、賃貸物件では事前の許可を得るなどの手順を踏んで安全かつ快適なリフォームを実現しましょう。リフォーム後の生活をイメージしながら進めると、より満足度の高い仕上がりが期待できます。