キッチンの排水トラップは、調理などを気持ちよく行うために欠かせない仕組み。何かしらの問題があると、悪臭に悩まされることもあります。定期的にメンテナンスを行い、悪臭などを対策しましょう。この記事では、キッチンの排水トラップを正しく外す方法だけではなく、メンテナンスの方法を取り上げます。キッチンの掃除に関心のある方におすすめの記事です。
排水トラップとは

キッチンを掃除する際、排水トラップは一体何か理解することが大切。キッチンに設置されていると、どのようなメリットがあるのか・種類がどのくらいあるかを押さえましょう。まずは排水トラップの概要を紹介します。
排水トラップの役割
排水トラップは溜め水を行い、下水の悪臭・害虫が上がってくるのを防ぐ役割があります。キッチンシンクの下部に存在。水が流れにくい構造になっているため、汚れ・詰まりが発生しやすい点に注意しなければなりません。キッチンの衛生状態を維持・向上させる上で、必要不可欠な存在です。
排水トラップの種類
排水トラップには、主に以下の5種類が存在します。
- U字トラップ
- S字トラップ
- P字トラップ
- ボトルトラップ
- ワントラップ
①U字トラップ
U字トラップは、U字型に排水パイプが曲がっている排水トラップ。U字の底部に水が溜まります。トラップシールで、悪臭・ガスなどの侵入を防止します。構造がシンプルなので、メンテナンスが簡単です。ゴミなどが底に溜まりやすい点に注意しましょう。
②S字トラップ
S字トラップは、S字型に排水パイプが曲がっている排水トラップ。下側に曲がっている部分に水が溜まりますね。カーブになっている部分で溜め水を行うことで、悪臭・害虫などの侵入を防止します。排水部の内径が小さいので、詰まりやすい点に注意してください。
③P字トラップ
P字トラップは、P字型に排水パイプが曲がっている排水トラップ。排水管が壁側に向かって、垂直に抜けていきます。U字トラップ同様、U字型の底部に水が溜まります。溜め水が無くなり、水の蓋が機能しにくい点が特徴です。汚れが下部に溜まりやすいため、内部を開けられる構造になっています。
④ボトルトラップ
ボトルトラップは、細長い筒状の見た目をした排水トラップです。水を流すと、溜め水の水位が上がります。溜め水が溜まった器に繋がる排水管へ水が流れていきます。S字トラップなどに比べ、汚れにくいことが利点。手入れしやすさを求めている方は、ボトルラップへの交換も検討してみてください。場所を取らない反面、掃除しにくい点に注意しましょう。
⑤ワントラップ
ワントラップはお椀のような形状のカップを被せた排水トラップを指します。キッチンシンクなどに使われることが多いですね。水が流れたら、溜め水と合流し、水位が上昇。カップの内側に通った水が排水管へ押し出されます。食べ物の残りカスなどで汚れやすいため、定期的に掃除することが重要です。
キッチンの排水トラップを外す前の準備

キッチンの排水トラップを掃除する際、まずは外さなければなりません。外す前に準備が必要です。「キッチンを綺麗にしたいけど、何をしたら良いか分からない」などの悩みを感じていませんか?ここでは、キッチンの排水トラップを外すための準備について解説します。
必要な道具と材料
キッチンの排水トラップを外す際、以下の道具を揃えましょう。
道具 | 役割 |
モンキーレンチ | 排水トラップの接続部分を外すために使用 |
バケツ | 排水トラップの掃除などの際に流れてくる水を受けるために使用 |
雑巾または古いタオル | こぼれた水を拭き取るために使用 |
潤滑油 | 排水トラップの接続部分の滑りを良くするために使用 |
ゴム手袋 | 雑菌などから手を守るために使用 |
パイプクリーナー | 排水トラップの詰まりを取り除くために使用 |
安全対策
排水トラップを外し、掃除・メンテナンスを行う際は安全対策を十分行いましょう。ゴム手袋とマスクをつけ、衛生面に配慮することが基本。どのような雑菌が発生しているか分からないため、健康被害に注意してください。ゴム手袋により、ケガのリスクを最小限に抑えられます。
作業場所を明るくし、不要なものを片づけます。安全を確保することにより、ケガ・排水管の破損などを回避することが大切ですね。場合によっては、滑りやすい場所で排水トラップの掃除・メンテナンスを行うことになるかもしれません。滑りにくい靴を履くこともケガなどのリスクを回避するポイント。
水を流せるバケツを用意し、排水管内に溜まった汚水がこぼれなくすることも安全対策の一環に挙げられます。
作業の注意点
キッチンの排水トラップを外す際、注意点がいくつか存在します。予想外の事故などを避けるためにも、リスク管理を心掛けましょう。主な注意点は以下の通りです。
- キッチンの水栓を閉める
- 力を入れて無理に外さない
- 排水管周辺を養生する
- 排水管に物を落とさない
- パッキンをずらさない
①キッチンの水栓を閉める
キッチンの水栓を閉めた状態で、キッチンの排水トラップを外してください。キッチンの排水トラップを外した際に水漏れが起きることも。止水栓で水の排出量を調整し、水漏れを防止しましょう。キッチンの排水トラップの交換などを済ませた後、止水栓で水の排出量を元に戻さなければなりません。止水栓を何回閉めたか覚えておくことが重要です。
②力を入れて無理に外さない
排水トラップを固定するナットのつけ外しを行う際、無理に力を入れないことも大切。力を入れすぎると、排水トラップなどが破損してしまうかもしれません。ナットの閉め方が甘いと、水漏れが起きます。人によっては、ナットのつけ外しに苦労します。
③排水管周辺を養生する
排水管周辺を養生し、排水トラップを外した際に排水管周辺が汚れないようにすることもポイントです。排水トラップを外した際、排水管内の汚水が手などにかかる場合もあります。雑巾や古いタオルを用意し、拭き取れるようにすることをおすすめします。
④排水管に物を落とさない
排水トラップを外した際、物を排水管に落とさないことも注意点。自力で回収できない場合があるだけではなく、排水管の詰まりなどの原因になることが理由です。
⑤パッキンをずらさない
排水トラップを外す際、パッキンをずらさないことも意識しましょう。ずれてしまうと、水漏れが発生することも。劣化または破損している場合、パッキンを交換しなければなりません。
キッチン排水トラップの外し方

キッチンの排水トラップの外し方は、種類によって変わってきます。家のキッチンを掃除する際、適切な方法でキッチンの排水トラップを外してください。ここでは、外し方について取り上げます。
一般的なワントラップの外し方
一般的なワントラップを外す際、まずは排水溝の蓋を開けましょう。次にゴミ受けを取り外します。ワントラップを左に回せば、外れます。種類によっては、モンキーレンチでナットを外さないといけないです。
どうしても外れない場合、ワントラップごと排水溝を掃除します。凹凸を合わせ、ワントラップを外すことがコツです。無理やり取ろうとすると、逆に破損しますので注意が必要です。汚れやぬめりがあると外れにくいため、取り外すために排水溝を掃除してから作業をするのも有効です。
ボトルトラップの外し方
ボトルトラップもワントラップ同様、外し方の手順を抑える必要があります。まず、ボトルトラップの下側を手で取り外してください。その後、トラップ管を手で外していきます。
中には、ボトルトラップがどうしても外せないなどの悩みを感じているのではないでしょうか?潤滑油を差すと、滑りが良くなるため、外れやすくなります。固くなっている接合部の隙間に潤滑油を差した後、約5分放置することがポイント。
潤滑油で外すのが無理な場合、てこの原理を利用した工具の凹んだ部分をキッチンシンクの下にある排水溝の突起部分にかましてみてください。力を加えやすくなるため、ボトルトラップが外れやすくなります。
汚れが詰まっている場合、ボトルラップを掃除することが重要です。掃除する場合、ゴム手袋・マスク・眼鏡をつけ、安全対策を行ってください。約250gのパイプクリーナーを1リットルの水に溶かします。排水溝にパイプクリーナーを溶かした水を流し込みます。その後、約10分放置。10分経過したら、約2リットルの水を流し込み、綺麗にすれば完了です。パイプクリーナーは危険が伴うため、慎重に取り扱うことが求められます。パイプクリーナーを溶かす際、徐々に行うのがコツです。
S字トラップ(Pトラップ・Uトラップ)の外し方
S字トラップはロックを外してから、取り外していきます。最初に、排水溝に付いているゴム製の蓋を取ります。ゴム製の蓋が取れたら、蓋の下のゴミ受けを取り外しましょう。S字トラップをゆっくり回し、外すことができれば完了です。ネジ・クリップで固定されているため、回す際は注意しなければなりません。無理に回すと破損してしまいます。
汚れで外すことが難しい場合、S字トラップ内を掃除します。掃除の方法は、ボトルラップの時と同様。
ナットが固く締め付けられている際は、モンキーレンチなどの工具で緩めましょう。反時計回りに回すと緩みます。
トラブル対策

キッチンの排水トラップに関するトラブルは、多岐にわたります。いざという時に備え、トラブル対策の方法を頭に入れておきたい方も多いかもしれません。詰まりや悪臭などが発生した際、早めに対処することが家を守ることにも繋がります。ここでは、キッチンの排水トラップにおけるトラブル対策を取り上げます。
排水トラップが外れない原因
トラブルの頻度を少なくするためにも、キッチンの排水トラップが外れない原因について知ることをおすすめします。よく見られる原因は以下のものが挙げられます。
- 汚れ
- 汚れによる詰まり
- ぬめり
- キッチンの排水トラップと排水溝を固定する凹凸が上手く合わさっていない
- サビによる固着
- パッキンの密着
- 固く締め付けられたナット
キッチンの排水トラップの種類だけではなく、どのような原因で外れなくなっているかをチェックし、適切に対処を進めます。
汚れやぬめりはキッチンの排水トラップを密着しやすくするのに加え、滑って掴みにくくする点が厄介です。キッチンの排水トラップの掃除・メンテナンスの際、キッチンの排水トラップと排水溝を固定する凹凸を上手くかみ合わせないと、外れにくくなってしまいます。掃除などを行うたび、凹凸がかみ合っているかも目を通してみてください。サビで固着すると、排水トラップが外れにくくなります。
それぞれの対策方法
トラブルの内容により、対策方法が変わってきます。どのようなトラブルが発生しているかを整理し、対処していくことが大切。
①詰まり
詰まりで水が流れにくくなっている場合は、約40度のお湯を排水溝に流し入れ、汚れを取り除いてみてください。キッチンの排水トラップを詰まらせている原因の大半が油分。油分をお湯で溶かし、水を流れやすくしてみましょう。50度以上のお湯を流してしまうと、排水管を傷めてしまう可能性があるので、キッチンの排水トラップの詰まりなどに悩まされている方は、気を付けてください。
パイプクリーナーで汚れを落とす際は、取り扱い方法を確認しなければなりません。ゴム手袋・マスク・眼鏡による安全対策も必要ですね。
②悪臭
排水溝の蓋やゴミ受けなどの掃除をこまめに行い、悪臭を発生しにくくすることも、トラブル対策の一環に挙げられます。台所用洗剤を排水溝の蓋やゴミ受けなどの掃除に使ってもかまいません。
排水トラップが外れない場合の対処法

キッチンの排水トラップが自力で外れない場合がどうしても出てきます。外れなくても、焦らず対処することがキッチンの衛生状態を向上させるコツ。汚れやサビなどを落とせるかどうか不安に感じている方は、業者に頼ってみるのも選択肢の1つですよ。ここでは、業者に依頼するタイミングなどに触れていきます。
業者に依頼するタイミング
キッチンの排水トラップが外れない原因が分からないまま、掃除などを行うと、逆に状態を悪化させてしまうこともゼロではありません。自力で対処することが難しいと感じた場合、できる限り早めに業者へ依頼してください。トラブルが長期化する・キッチンの排水トラップなどを破損させる場合があるなどが、依頼するタイミング。普段、感じることのない悪臭を感じた・家事などに支障が出た場合も依頼するかどうか判断するポイントに挙げられます。
費用相場と選び方のポイント
キッチンの排水トラップを交換する際、費用相場は約2万円前後です。作業費・出張費などにより、費用が変わってきます。排水管を洗浄する箇所が増えれば増える程、費用が高額になります。
キッチンの排水トラップの取り外しを業者に依頼すると、約15,000円以上の費用が発生。どのような作業を行うかで、費用に差が生じます。
キッチンの排水トラップの交換・取り外しを行う業者を1社ずつ入念に確かめることが、トラブルを回避する秘訣になってきます。選び方のポイントは以下の通り。
- 過去の実績
- 口コミの内容
- 水道局指定工事店かどうか
- 清掃作業監督者などの資格を有するスタッフが在籍しているか
- 見積内容が分かりやすいか
- コミュニケーションを丁寧に行うか
- 見積り後にキャンセルを受け付けているか
- サービスの内容
- 料金設定
- 保証の有無
- アフターサービスの有無
排水トラップのメンテナンス方法

キッチンの排水トラップのメンテナンスを適切に行っているかどうかによって、キッチンの衛生状態が変わります。キッチンは家の中で過ごす時間が長くなる場所の1つです。メンテナンスのコツを頭に入れ、詰まりや悪臭などが発生する可能性をできる限り低くすることが大事。最後に、排水トラップのメンテナンス方法について触れていきます。
掃除の頻度と重要性
キッチンの掃除は基本的に毎日行いましょう。油分をはじめ、食べ物の残りカス・水垢・石鹸カスなど、さまざまな汚れがキッチンにつきます。汚れが蓄積し続けると、詰まりやぬめりなどの問題に発展します。
キッチンの排水トラップの掃除を行う頻度は、週に1回。週に1回の頻度で約40度のお湯を排水溝へ流し、キッチンの排水トラップなどについた汚れを落とすのも、キッチンを綺麗に保つコツです。
普段からできる予防策
キッチンの排水トラップの詰まりや悪臭などの予防策もあります。日常生活の中に予防策を取り入れ、キッチンの衛生状態に気を配ることをおすすめします。
油分・食べ物の残りカス・つまようじなどの固形物をキッチンの排水トラップに流さないことが、詰まりや悪臭などを予防する方法ですね。食器などにある残り物をできる限り取り除くことも予防策の一環。排水溝にフィルターをつけ、汚れが排水管などにつかないようにしましょう。
キッチンの排水トラップの表面をスポンジで丁寧に磨いた後、内側も使わなくなった歯ブラシで磨いてください。キッチンの排水トラップの周囲もスポンジで綺麗に磨き、清潔感を保ちます。
月に1回の頻度でパイプクリーナーで排水管内の掃除を意識し、詰まりなどを起きにくくします。キッチンの使用頻度・状態などにより、パイプクリーナーを使うかどうか見極めることも大切。パイプクリーナーの説明書を読み、使い方などを守ることも予防策の内です。
掃除に役立つアイテム紹介
キッチンの排水トラップの掃除に役立つアイテムとして、重曹と酢が挙げられます。掃除の情報収集を行う際、どちらも目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?キッチンの排水トラップの詰まりや悪臭などを対策する際にも、重曹と酢が役立ちます。
まずは1/2カップ程度の重曹を排水溝に振り入れます。1カップの酢を排水溝へゆっくりそそぎましょう。そそぎ終えたら、約15分放置。汚れが浮き上がったら、約40度のお湯で洗い流してください。
まとめ

キッチンの排水トラップは、下水の悪臭・害虫に悩まされにくくするための装置。臭いや害虫により、キッチンの居心地が変わってきます。調理だけではなく、家族とのコミュニケーションなどを行う場所としての役割を持っています。過ごす時間が長くなる分、普段からキッチンの排水トラップなどを綺麗にすることが大切です。
キッチンの排水トラップの詰まりや悪臭などの原因が分からない・排水管が破損しているなどの問題がある場合、キッチンのリフォームも視野に入れてみてはいかがでしょうか?水漏れを放置してしまうと、床の腐食などの問題も浮上してしまいます。
年間施工実績1万件以上ある「リフォーる」は、水回りのリフォーム専門店。キッチンの排水トラップなどに関するお悩みを受け付けています。皆様からのお問い合わせをお待ちしております。