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浴槽のサビを効果的に落とす方法とリフォームの検討

浴槽を使い続けていると、サビが目立つ可能性があります。放置し続けたサビは、浴槽を劣化させます。浴槽を長持ちさせるためには、普段からメンテナンスを心掛けることが大切。場合によっては、リフォームを検討しなければなりません。今回は浴槽のサビ落としの方法に加え、サビが落ちない浴槽をリフォームするメリットについて取り上げます。

浴槽のサビの原因と対策

浴槽をお手入れする際、サビがどうして発生するのか押さえましょう。さまざまな原因により、サビが発生します。原因を把握した上で、サビ落としを行うことが浴槽を美しく保つコツ。まずは浴槽にサビがどうして発生するのかに加え、予防策を紹介します。

もらいサビとは何か

もらいサビとは、他の金属製品から移ってくるサビです。浴槽に限らず、キッチンなどにも発生する可能性があるため、注意が必要。本来、サビないはずの非金属にも起きます。水に濡れた剃刀やヘアピンが酸化還元反応を起こし、サビが発生します。発生したサビが浴槽をサビつかせてしまうのです。

早い段階で対処すれば、もらいサビを落せます。サビが侵食してしまうと、落としにくくなるので注意してください。

浴槽にサビが発生する主な原因

浴槽にサビが発生する原因は、複数存在します。主な原因として、以下のものが挙げられます。

  • 水道水中に含まれている鉄分
  • 浴室に置いた金属製品
  • 湿気

水道水には、鉄分が含まれています。金属製品を減らしても、水道水が原因で浴槽がサビついてしまう可能性がある点に注意しなければなりません。湿気は浴槽の金属部分を酸化させることで、サビを発生させます。浴室の湿気対策を行い、浴槽にサビを発生しにくくしましょう。

予防策と日常的なお手入れ

浴槽をさびにくくするためには、普段からお手入れすることが大事。入浴後、浴槽を綺麗に拭き上げることがサビ対策の一つです。浴槽の材質に適した洗剤を使って、掃除することもお手入れのポイントに挙げられます。余計な金属製品を置かないことも、サビ対策の一環です。

掃除の頻度は、基本的に毎日行いましょう。月に1回の頻度で、排水口や換気扇など、普段掃除しない場所を綺麗にします。排水口に溜まったゴミは週に1回の頻度で捨て、悪臭などを対策するのが浴槽の衛生状態を保つコツ。

浴槽のサビ落としに必要なもの

サビがどのくらい侵食しているかにより、掃除道具を使い分ける必要があります。なかには、「どのような道具でサビを落とせば良いか分からない」などの疑問を感じているのではないでしょうか?ここでは、浴槽のサビ落としに必要なアイテムを紹介します。浴室の衛生状態を維持・向上させたいと感じている方は、一度参考にしてみてください。

軽度のサビに使用するアイテム

軽度のサビが発生している場合、自宅にあるアイテムで対処できます。使用される主なアイテムは、以下の通りです。

  • クリームクレンザー
  • 重曹
  • クエン酸
  • 毛先の柔らかい歯ブラシ

クレンザーに含まれている粒子で擦ることにより、浴槽についたサビを取り除きます。浴槽に傷をつけないためにクリームクレンザーが用いられます。重曹も研磨剤と同様の使い方でサビを落とすことが可能。クエン酸の還元反応により、サビを落とします。重曹とクエン酸は、浴槽以外の場所を掃除する際に用いられるアイテムです。

浴槽を傷つけないために、毛先の柔らかい歯ブラシを用意しましょう。強く擦ると、浴槽が傷つくかもしれません。

重度のサビに使用するアイテム

重度のサビは重曹などで落ちない可能性があります。以下のアイテムを用いて、重度のサビを落とします。

  • サビ落とし用の洗剤
  • 還元系漂白剤
  • 酸素系漂白剤

サビ落とし用の洗剤を使い、浴槽が傷つくのを防ぎつつ、サビを落としてください。還元系漂白剤の還元反応を活かすことで、浴槽のサビを落とすことが可能。酸素系漂白剤は酸素を結合させる作用を利用し、サビを落とせます。還元系漂白剤と酸素系漂白剤はサビ落としの際にペースト状にして使うため、粉末状のものを使用してください。

浴槽のサビ落とし手順

浴槽のサビ落としを行う際、どのような手順で行えば良いか押さえることが大事。サビがどのくらい侵食しているかにより、手順が変わってきます。ここでは、浴槽のサビ落としの手順を説明するので、気になる方は一度チェックしてみてください。

軽いサビの落とし方

軽いサビを落とす方法は、どのアイテムを使うかで変わります。まずは軽いサビ落としの方法を紹介します。

クリームクレンザーを使った方法

毛先の柔らかい歯ブラシまたはスポンジにクリームクレンザーを適量つけます。サビがついた部分を優しく擦っていきます。円を描くように擦るのがサビ落としのポイント。サビを落とせたら、水で汚れとクリームクレンザーを洗い流してください。洗い残しがあると、再びサビを発生させてしまうかもしれません。乾いた布で水気を拭き取ったら完了です。

重曹を使った方法

浴槽を水で濡らした後、サビが発生している部分に重曹を振りかけます。スポンジで円を描くように優しく擦り取ります。水で汚れと重曹を洗い流した後、乾いた布で水気を拭き取るだけです。

クエン酸を使った方法

小さじ1/2杯のクエン酸を100mlの水に入れ、クエン酸水を作りましょう。できたクエン酸水はスプレーボトルに入れます。サビが発生している部分にクエン酸水を吹きかけます。

キッチンペーパーをサビが発生している部分に被せた後、ラップでパックしたら、約30分間放置。時間が経ったら、スポンジでサビが発生している部分を優しく擦りましょう。水で汚れを洗い流した後、乾いた布で水気を拭き取ります。

重度のサビの落とし方

重度のサビもどのアイテムを使うかにより、手順が変わってきます。ここでは、重度のサビ落としの方法を紹介。

サビ落とし用の洗剤

サビ落とし用の洗剤でサビ落としを行う場合、説明書に従って掃除を進めましょう。

還元系漂白剤

サビが発生している部分をお湯で温めます。60℃のお湯で溶かした還元系漂白剤をサビの上に塗り、約30分放置。時間が経ったら、スポンジで優しく擦ります。汚れと還元系漂白剤を水で洗い流しましょう。最後は乾いた布で水気を拭き取れば、サビ落としは終了です。

酸素系漂白剤

70℃以上のお湯で酸素系漂白剤をペースト状にします。サビの上に酸素系漂白剤を塗り、10分間放置してください。10分後、歯ブラシで優しく擦りましょう。汚れと酸素系漂白剤は水で洗い流します。水気を乾いた布で拭き取り、湿気対策を行うことが重要です。

サビの落とし方の注意点

サビ落としを行う際、注意点がいくつか存在します。掃除の方法によっては、浴槽が傷つく・サビが思うように落ちないなどの悩みが発生する場合も。ここでは、サビ落としにおいて一体どのような点に注意していけば良いかについて取り上げます。

強くこするのはNG

浴槽を掃除する際、スポンジなどで強く擦るのを避けましょう。強く擦ってしまうと、浴槽の表面を傷つけてしまうかもしれません。傷ついた部分から新たにサビが発生する場合があります。スポンジや歯ブラシを使う際、柔らかいものを使うことも浴槽の表面を傷つけないポイントです。

洗剤の放置時間に注意

サビ落としを行う際、洗剤を使います。洗剤ごとに放置時間が異なります。説明書に必ず目を通した上で、掃除することが重要です。洗剤が浴槽に残っていると、浴槽を劣化させてしまう恐れがあるため、注意してください。洗剤は必ず水で洗い流すことがサビ落としの基本。

サビが落ちない場合の対応策

サビがどうしても落ちない場合、サビ落とし用の洗剤を使いましょう。サビ落とし用の洗剤で落としきれない場合は、プロにサビ落としを依頼してください。壁や床、鏡などの汚れも落とします。浴槽自体が著しく劣化している場合、リフォームも選択肢に挙がってきます。

サビが落ちない場合のリフォームの検討

浴槽の状態によっては、リフォームも視野に入れましょう。水漏れなどの問題が起きる前に対処することが重要です。最後に、浴槽のリフォームを検討するタイミングなどについて説明します。

リフォームを検討するタイミング

ひび割れや欠けが浴槽に発生した時がリフォームを検討するタイミングです。浴槽に発生したひび割れなどを放置すると、水漏れを引き起こす可能性も。大きな問題が発生する前にいち早く対処しましょう。

耐用年数を超えたタイミングで、浴槽をリフォームすることをおすすめします。浴槽ごとに耐用年数が異なります。

家族構成・ライフスタイルの変化が発生した際も、浴槽をリフォームするタイミング。どのような浴室だと入浴を行いやすいか家族と一度相談してみてはいかがでしょうか?

リフォームのメリットとデメリット

浴槽をリフォームすることで、浴室を綺麗にできます。最新の設備にすることにより、断熱性の向上につながる点もリフォームのメリット。材質によっては、カビや汚れに強くなる点もメリットの一つに挙げられます。省エネ設備を揃えることにより、光熱費の節約につながります。

主なデメリットは費用がかかる点です。リフォームのプラン次第で、想像以上に費用がかかることも。リフォーム会社とリフォームのプランなどについて話し合い、費用に関する悩みを解消してください。

まとめ

浴室は使う頻度が多い場所です。浴槽には、さまざまな汚れがつくため、衛生状態の維持・向上を普段から心掛ける必要があります。湿気が多くなるため、サビが発生しやすい点にも注意。余計な金属製品を置かないことに加え、湿気対策により、サビを発生しにくい環境を整えることが重要です。サビがどのくらい侵食しているかで、サビ落としの方法が変わってきます。

「リフォーる」は水まわりのリフォームを専門にしています。浴槽に関するご相談も受け付けているので、リフォームなどを予定している方は一度お問い合わせください。